さまざまな言語でコンテンツを提供する

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組織がLMS365の受講者にコンテンツを異なる言語で配信する必要がある場合、これを行うためにいくつかの方法があります。それぞれの方法には、良い点と悪い点があります。

ここでは、異なる言語でトレーニングを行うために、LMS365でできる方法についてご説明します。

受講者は、Office プロファイルの個人設定とブラウザの設定で、LMS365 の表示言語を変更することができます。これは、LMS365が受講者の母国語と異なる言語で表示される場合に役立ちます。

LMS365の表示言語に関する詳しい情報は、以下をご参照ください。

LMS365のユーザーインターフェースの言語はどのように決まるのですか?
LMS365の UI の表示言語と数字・日付・時刻のフォーマットを設定するには?

1つのコースカタログで多言語トレーニングを可能にする

言語ごとに個別のコースを作成する

コースや トレーニングプランは、各言語ごとに個別に作成することができます。

たとえば、グローバルな組織で、全従業員に必須とするセキュリティトレーニングを行う場合、トレーニングの内容が同一で、言語が異なるコース(またはトレーニングプラン)を作成すると、受講者は同じコースカタログで利用できますが、コースはそれぞれ異なる言語で表示されます。

このような場合、コース(またはトレーニングプラン)に適切な言語のタグカテゴリーを追加して、受講者が該当するコースを簡単に見つけることができるようにします。

受講者は、コースカタログページの検索フィールドや、設定されたカテゴリーに基づいて、トレーニングをフィルタリングすることができます。たとえば、英語のコースにはEnglishタグまたはカテゴリーを、フランス語のコースには Frenchを追加します。

タグはユーザには見えません。受講者がコースカタログで該当するコースとトレーニングプランを見つけやすくするために、必要なだけ、タグを追加してください。

特定の受講者に向けた限定公開を適用することで、対象となるコースを確実に当該受講者だけに提供することができます。
たとえば、フランス語を話す人のAADグループメンバーのコースカタログのみに、フランス語のコースを掲載することができます。

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良い点:

受講者は、自分の好きな言語でコースを受講することができます。
管理者は、各コースで地域設定を行うことができるため、受講者はコースで使用されている言語で通知や認定証を受け取ることができます。

悪い点:

管理者が受講者登録をする場合、それぞれの受講者を、各言語のコース(またはトレーニングプラン)に登録する必要があります。

そのため、管理者は、1つのコースですべての受講者(トレーニング対象者全員)の進捗を管理することができません。複数のコース(=各言語のコース)を参照して管理する必要があります。

多言語のコンテンツを使って1つのコースを作成する

言語ごとに個別のコースやトレーニングプランを作成するのが難しい場合、1つのコースに異なる言語のラーニングモジュールを追加することで、多言語に対応したコースを作成することもできます。

この方法では、受講者は自分の好きな言語のラーニングモジュールを選択して、コースを受講することができます。詳しくは、「多言語のコースの作成・管理・レポート」をご参照ください。

コース(またはトレーニングプラン)に適切な言語のタグとカテゴリーを追加して、受講者が該当するコースを簡単に見つけることができるようにします。タグとカテゴリーは、多言語または個々の言語のいずれかにすることができます。

受講者は、コースカタログページの検索フィールドや、設定されたカテゴリーに基づいて、トレーニングをフィルタリングすることができます。

多言語のタグとカテゴリーを追加することにより、コース名が組織の公用語(例: 英語)で表示されるような場合、受講者の役に立ちます。

特定の受講者に向けた限定公開を適用することで、対象となるコースを確実に当該受講者だけに提供することができます。この方法では、たとえば、フランス語を話す人のためのAADグループのメンバーにのみ、コースカタログにフランス語のコースを表示することができます。

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良い点:

受講者は自分の好きな言語でコースを検索し、受講することができます。

管理者が受講者登録をする場合、管理者は、1つのコースにすべての受講者を登録し、そのコースですべての受講者の進捗を管理することができます。

悪い点:

この場合、複数のコース完了セットを持つことになります。各受講者はこのうち1つのコース完了セットを使用してコースを完了するため、すべての学習項目の進捗の完了は100%として表示されません。詳細については「多言語のコースの作成・管理・レポート」をご参照ください。

受講者が受け取る通知と認定証は、管理者がコースの地域設定で設定した言語が使用されます。多くの場合、通知は社内の公用言語(例:英語)で設定することができます。

コースカタログ内のすべてのコースとトレーニングプランが2ヶ国語対応である場合、コースカタログ管理者はコースカタログの通知をカスタマイズし、2ヶ国語表記にすることができます。

このようなコースには、2ヶ国語に対応した認定証テンプレートを作成してください。詳しくは「認定証の言語や日付・時刻のフォーマットを設定するには?」をご参照ください。

カスタムカタログページの作成

LMS365のコースカタログカスタムページ

コースカタログ管理者は、コースカタログ内に複数のカスタマイズしたLMS365コースカタログページを作成することができます。この方法を使って、管理者は対応する言語ごとに個別のカスタムページを用意し、各ページにコースカタログにある対応した言語のコースを表示させることができます。

また、すべての多言語コースを別のカスタムページで表示することもできます。

この方法では、カスタマイズされたLMS365コースカタログページが関連するコースとトレーニングプランを確実に表示するために、コースカタログ内のすべてのコースとトレーニングプランを適切に分類する必要があります。

カスタムページが特定の受講者を対象としている場合、対象者以外のユーザーには表示されません。

SharePoint サイトのナビゲーションをカスタマイズする方法については、こちらの Microsoft のドキュメント「SharePoint サイトのナビゲーションのカスタマイズ」をご参照ください。

LMS365のカスタムカタログページを作成することで、組織内で各言語用に異なるコースカタログを作成する必要がなくなります。

良い点:

1つのコースカタログで、すべてのコースとトレーニングプランを1箇所で管理できます。

組織が1つのコースカタログしかない場合、管理者はすべての受講者をそのカタログに追加することができます。
各カスタムページは、特定のシナリオに対応するようにカスタマイズすることができます。

管理者にとっては、複数のコースカタログからよりも、1つのコースカタログですべての受講者の進捗を管理する方が便利です。

悪い点:

LMS365のカスタムカタログページは、そのコースカタログのすべてのカタログ管理者が管理することができます。各カタログページを特定の管理者だけが管理するような権限はありません。

この方法では、複雑な条件の場合、適用範囲が限定されることがあります。

カスタマイズしたLMS365コースカタログのページで、関連するコースとトレーニングプランを正しく表示するために、コースカタログ内のすべてのコースとトレーニングプランを正確に分類する必要があります。

カスタムカタログホームページ

SharePoint 翻訳サービスが有効な場合、コースカタログ管理者はコースカタログページのオプションを使用して、異なる言語で表示されるナビゲーションリンクを設定することができます。また、複数の言語でカタログのホームページを作成し、各言語用にホームページをカスタマイズして、関連リンクを配置することもできます。

受講者には、LMS365インターフェイス表示の優先言語に応じて、関連する言語でトップナビゲーションリンクを自動的に表示します。

翻訳されたページでは、受講者はホームページの表示に使用する言語を選択することができます。

各言語で別々のコースカタログを使用する

異なる言語での学習を提供する場合、管理者は各言語に合わせて別々のコースカタログを作成することができます。
管理者は、受講者の使用言語に応じて、特定のコースカタログに受講者を追加します。

また、すべての多言語必須コースを、別のコースカタログにまとめることもできます。
この場合、すべての受講者を当該コースカタログに追加します。
他のコースはすべて、受講者の母国語に対応したコースカタログから管理することができます。

良い点:

特定の人だけがこのコースカタログにアクセスし、それを管理することができます。

個々のコースカタログによって、異なるコンテンツや言語を利用でき、またさまざまな受講者を追加することができます。

悪い点:

管理者にとって、複数のコースカタログにまたがるすべての受講者の進捗を管理することは、1つのコースカタログで管理するより多くの労力が必要となります。

受講者が複数のコースカタログに追加されている場合、それらの間を移動する必要があり、煩わしいと感じるかもしれません。

追加の管理業務が発生する恐れがあります。