LMS365 を利用するユーザーが多い組織では、短い時間枠の中で多くの受信者にメール通知を送信する際に、メール通知の配信に関する問題に直面することがあります。
これらの問題は、Microsoft Exchange Online の送信制限に起因しています。
ここでは、これらの制限と、LMS365 のメール通知が受ける影響についてご説明します。
Microsoft Exchange Online の送信制限
Microsoft Exchange Online の送信制限では、ユーザーが Exchange Online アカウントからメッセージを送信できる受信者の数(受信者数制限)、メッセージ数、およびメッセージの受信者数の3つの制限があります。
各制限は次の通りです。
1.受信者数制限:ユーザーが 1日に Exchange Online アカウントからメッセージを送信できる受信者の数を制限します。
この制限は LMS365 では 1 日あたり 10,000人の受信者で、ユーザーごとにすべての外部送信、および内部送信メッセージに適用されます。
受信者数の制限に達すると、過去24時間以内にメッセージを送信した受信者の数が制限を下回るまで、メールボックスからメッセージを送信することができなくなります。
例えば、あるユーザーが午前9時に5,000人の受信者にメールを送信し、午前10時に2,500人の受信者に別のメッセージを送信し、午前11時に2,500人の受信者に別のメッセージを送信したことで10,000メッセージの制限に達すると、翌日の午前9時までメールを送信することができなくなります。
2.メッセージの受信者数制限:1つのメールメッセージの To、CC、BCCフィールドに許可される合計受信者数を制限するものです。
既定では、To、CC、BCCフィールドに許可されるメールアドレスの最大数は合計500ですが、Office 365 テナントの管理者はこの制限を1,000まで引き上げることができます。
3.メッセージ数の制限:ユーザーが指定された時間内に Exchange Online アカウントから送信できるメッセージの数を決定します。
LMS365 の場合、メッセージ数の上限は1分あたり30メッセージです。SMTP クライアントの送信で、ユーザーが制限を超える数のメッセージを送信した場合、メッセージは却下され、クライアント側で再試行が必要になります。
Microsoft Exchange Online の制限は、内部および外部の受信者に適用されます。 |
Microsoft Exchange Online の受信および送信の制限の詳細は、Microsoft のドキュメント「受信および送信の制限」をご参照ください。
LMS365 のメール通知への影響
LMS365 がメール通知を送信するとき、システムは接続された Microsoft Exchange Online アカウントを使用します。
このアカウントは、通知の送信者となります。もし、送信するメール通知が上記の制限を超えた場合、これらのメール通知は送信されないようにブロックされます。
これは、たとえば、セッションの招待が多くの受信者に送信され、受信者数制限を超えた場合や、多くのメール通知が同じ日に送信され、メッセージの受信者数制限とメッセージ数の制限を超えた場合などに発生する可能性があります。
これらの制限が組織に影響を与える場合は、LMS365サポートまでご連絡ください。