LMS365プラットフォームは、Microsoft Azure上の冗長化されたインフラで運用されており、世界中の複数の地域で安全に運用されています。このシステムの可用性は、Microsoft Azure Cloudを通じて保証されています。
Azure リージョンとは、少なくとも1つの Azure リージョン を含む世界の定義された領域です。
Azureリージョンは、1つ以上のデータセンターを含んだ地域内の領域で す。
事業継続性と災害復旧(BCDR)を保証するために、各Azure リージョンは、同じ地域における他のリージョンとペアになっており、合わせて一対のリージョンとなっています。
Azure のリージョン別ペア
LMS365 のリージョン | ペア リージョン | |
Americas | Central US | East US 2 |
Asia Pacific | Japan East | Japan West |
Australasia | Australia East | Australia Southeast |
Canada | Canada Central | Canada East |
Europe | North Europe (Ireland) | West Europe (Netherlands) |
Germany | Central Germany | Northeast Germany |
Switzerland | Switzerland North | Switzerland West |
United Kingdom (UK) | UK South | UK West |
US Government | US Gov Virginia | US Gov Texas |
ペアリージョンの一例
以下の図は、災害復旧のためにペアリージョンを使用する仮想の事例を示したものです。
緑色の数字は、3つのAzureサービス(Azureコンピュート、ストレージ、データベース)の地域間での稼働と、それらを地域間でレプリケートするための構成について示しています。
オレンジ色の数字は、ペアリージョンで展開することによる特有のメリットを表しています。
詳細は次項の「ペアリージョンのメリット」でご説明します。
ペアリージョンのメリット
5.物理的な分離:できれば、Azureはペアリージョンのデータセンター間を少なくとも300マイル(約480km)離すことを推奨していますが、これはすべての地域で実用または可能というわけではありません。
データセンターの物理的な分離は、自然災害、社会的な混乱、停電、または物理的なネットワークの停止などが両方のリージョンに同時に起こる可能性を軽減します。
分離は、地域内のさまざまな制約(地域の広さ、電力/ネットワークインフラの供給状況、規制など)の影響下にあります。
6.プラットフォームが提供するレプリケーション: geo 冗長ストレージ (GRS) などいくつかのサービスは、ペアリージョンへの自動レプリケーションを提供しています。
7.リージョンの復旧順序: 広範囲で停電が発生した場合、すべてのペアのうち、1つのリージョンの復旧が優先されます。ペアになっているリージョン間に展開されるアプリケーションは、どちらかのリージョンが優先的に復旧することが保証されます。アプリケーションがペアになっていないリージョン間に展開されている場合、復旧が遅れる可能性があります。最悪の場合、選択されたリージョンが最後に復旧される2つとなる可能性もあります。
8.段階的更新:計画的なAzureのシステムの更新は、ダウンタイムやバグの影響、および稀に発生する不具合のロジック障害を最小限に抑えるため、ペアリージョンに対して同時にではなく段階的にロールアウトされます。
9.データレジデンシー:リージョンは、税務および法執行の管轄権に関するデータレジデント要件を満たすために、ブラジル南部を除きペアが存在する同じ地理内に存在します。
詳細については、Microsoft のドキュメント「Azure のリージョン間レプリケーション」を参照してください。