LMSシステムでは、トレーニングの提供、受講者によるトレーニング受講、単位の取得など、さまざまなイベントが発生します。
受講者の活動を把握し、学習の記録に対する信用と正確性を確保するためにも、これらの記録は必ず残しておかなければなりません。
そこで、2023年4月の LMS365 April 2023 release で「LMS365 監査証跡(Audit trail)」を導入しました。
この新機能は、お客様がLMS365システム内の活動と、その行為主体を追跡することをサポートするもので、規制遵守やトラブルシューティングに関連するケース、あるいは受講者の記録に関するさらなる情報を得たい場合などに役立ちます。
規制遵守の実現に向けたサポート
業種や地域によっては、学習プラットフォームでの活動に関する特定のデータを追跡する義務がある場合があります。これにより、システムから提供されるトレーニング記録の有効性が保証されます。
コンプライアンスを目的としたトレーニングを受講する場合、トレーニングに関連する活動を文書化することが重要です。例えば、規制当局の定める審査要件を満たすための標準作業工程(SOP)を従業員に教育する目的で、トレーニングを実施する場合がこれにあたります。
従業員がいつコースを開始し、いつ完了したのか、参加したコースに内容は何だったのか、コースはどのように行われたのか、といったアクティビティに関するデータを見ることで、従業員が適切なコンテンツを受け、トレーニングを正常に完了したかどうかを検証できます。
LMS365 監査証跡(Audit trail)機能は、コースに加えられた変更、コースやトレーニングプランと受講者の相互作用に関連するイベントの一部をキャプション化することで、受講者の学習記録をさらに深く分析し、特定の規制に関連するコンプライアンスに必要なデータの取得をサポートします。
スムーズなトラブルシューティングが可能
LMSのシステムは複数の人が管理していることが多く、ある事象が発生したときに何が、あるいは誰が引き起こしたのかが必ずしも明らかでないことがあります。
例えば、多くのユーザーが意図せずコースから登録解除されたケースを調査したい場合、監査証跡(Audit trail)は、これがいつ起こったか、どのようなアクションとユーザーがそのイベントに関連していたかを明らかにすることができます。
監査証跡(Audit trail)にアクセスするには
監査証跡(Audit trail)オプションは、LMS365のグローバル設定からアクセスでき、管理者は日付範囲を選択することで、記録されたシステムの活動をダウンロードできます。
これにより、受講者の学習記録を検証したり、コンプライアンス要件に関連したデータを取得することができます。