ここでは、ラーニングモジュールに関する一般的な問題の原因とその対処を紹介します。
目次
ファイルに関する問題
問題:
ラーニングモジュールに追加されたファイルを、ユーザーがダウンロードできる。
原因:
LMS365でコースが作成されると、受講者を含む SharePointグループが作成されます。
既定では、このグループには「読み取り」権限が付与されています。この既定の SharePoint 権限により、受講者は LMS365 のラーニングモジュールに追加されたファイルをダウンロードすることができます。
対処:
「ラーニングモジュール内のファイルのダウンロードを禁止する」で説明している手順に従って、ラーニングモジュール内のファイルのダウンロードを禁止します。
問題:
ラーニングモジュールに追加されたPDFファイルが、LMS365コースプレイヤーで開くことができず「Microsoft Word がファイルを開けません」というエラーメッセージが表示される。
原因1:
既定では、LMS365コースプレイヤーは標準の SharePointビューア(Word Online)を使用してPDFファイルを開きます。
対処:
既定のビューアを Adobe Reader に変更することができます。
変更をご希望の場合は、LMS365 サポートにご連絡ください。
原因2:
ブラウザの「サードパーティのCookieをブロックする」が有効の場合、LMS365コースプレイヤーで PDF ファイルを開くことを妨げます。
対処:
この場合、「サードパーティのCookieをブロックする」を無効にします。
問題:
PDF ファイルが、 PDF ビューアではなく Word Online で開かれる。
原因:
既定では、LMS365コースプレイヤーは標準の SharePointビューア(Word Online)を使用してPDFファイルを開きます。
対処:
既定のビューアを Adobe Reader に変更することができます。
変更をご希望の場合は、LMS365 サポートにご連絡ください。
既定のビューアを変更した後も、PDFファイルが Adobe Reader ビューアではなく、Word Onlineビューアで開かれる場合は、PDFファイルが当該コースの Learning Module Documents ライブラリフォルダにあるか確認してください。
PDFファイルが適切なフォルダー内に置かれておらず、ファイルへのリンクのみを使用している場合、セキュリティ上の理由により、Adobe ReaderビューアはPDFファイルを開くことができません。
問題:
Adobe Reader ビューアで開いた PDF ファイルがダウンロードできない。
原因:
SharePoint 内の Adobe Reader ビューアは、PDF ファイルのダウンロードをサポートしていません。
対処:
PDF ファイルをダウンロードするには、標準の SharePoint ビューアとして Word Online を有効にする必要があります。
変更をご希望の場合は、LMS365 サポートにご連絡ください。
問題:
Microsoft Teams デスクトップ版ではLMS365コースプレーヤーでPDFファイルが開けるが、Microsoft Teamsモバイルアプリでは開けない。
対処:
現在のところ、この問題の解決策や回避策はありません。解決策が見つかり次第、こちらに掲載します。
問題:
PDFファイル内の画像上のテキストがスクリーンリーダーで読み取れない。(他のテキストは読み取れる)
原因:
PDFファイルの画像の質により、読み取りができないことがあります。
対処:
既定では、LMS365コースプレイヤーは標準の SharePointビューア(Word Online)を使用してPDFファイルを開きます。ビューアを Adobe Reader に変更することで、LMS365コースプレイヤーで表示されるPDFファイルの画像の質が向上する可能性があります。
変更をご希望の場合は、LMS365 サポートにご連絡ください。
文字サイズに関する問題
問題:
ラーニングモジュールのコンテンツエディターで、コンテンツフィールドにおけるテキストのフォントサイズが、既定のフォントサイズと異なる場合がある。
原因:
テキストがコピー&ペーストされ、テキストフォーマットが保持されている。
対処:
不要な書式設定を除くには、コンテンツエディターのコンテンツフィールドで、リッチテキストエディタ ツールバーの「HTMLを表示」オプションを選択します。テキストの書式が表示されたウィンドウが開きます。
不要な書式を削除し、「Update」で変更を保存します。
変更が適用され、テキストは既定のフォントサイズで表示されます。
Web サイトリンク/URLを追加に関する問題
問題:
ラーニングモジュールの「Webサイトリンク/URLの追加」で、リンク先の外部ウェブサイトが埋め込みウィンドウで開かない。
原因:
埋め込みウィンドウ内でウェブサイトの使用を禁止する設定は、ウェブサイト固有の設定であり、ウェブサイトの所有者だけがアクセス権を持ちます。
対処:
以下の iframe チェックサイト(無料)でリンク先が iframe 対応かどうかを確認できます。
Webサイトが iframe 対応でない場合は、その旨をウェブサイトの所有者へ連絡してみてください。
問題:
埋め込み以外の外部リンクで「次へ」ボタンが利用できる
理由:
「次へ」ボタンは、ユーザーがリンクにアクセスするかどうかに関わらず、埋め込み以外の外部Webサイトのリンクに対して利用することができます。したがって、「次へ」ボタンを無効にすることはできません。
これは、ユーザーがコースを進める(次の画面に移動する)タイミングを、LMS365 がコントロールできないため、ユーザーが「次へ」を選択し、コースを進める必要があるためです。
フォルダ名が暗号化される
問題:
ラーニングモジュールのドキュメントに移動して、ラーニングモジュールにファイルを追加すると、フォルダ名が暗号化(例:47eae5928d7342fd994a3d5f7b652bc9)され、簡単に識別できない。
理由:
これは、ラーニングモジュールドキュメントのライブラリ内でのエラーや競合を回避するため、意図的に行われています。
Microsoft Officeアプリに関する問題
Microsoft Sway
問題:
ラーニングモジュールに追加された Microsoft Sway プレゼンテーションが、LMS365コースプレイヤーで直接開かれず、SharePoint にリダイレクトされる。
原因:
これは、Microsoft Swayプレゼンテーションが、埋め込みコードではなく、SharePointのリンクを使用してラーニングモジュールに追加されていることに因るものです。
対処:
Microsoft SwayプレゼンテーションをLMS365コースプレイヤーで直接開くためには、以下の手順で埋め込みコードを使用します。
1.Microsoft Swayプレゼンテーションで、共有>「リンクを知っている人は誰でも」を選択します。
2.「招待した人に次の操作を許可する」で表示、または編集を選択し、「埋め込みコードの入手」を選択してこのSwayのコードをコピーします。
3.ラーニングモジュールエディターで「マルチメディアや他の埋め込みコードを挿入」を選択します。
埋め込みコードパネルが開きます。名前フィールドに入力し、埋め込みコードフィールドに、コピーしたコードを貼り付けます。
4.保存します。
Microsoft Stream
問題:
Microsoft Stream ビデオを埋め込んだ場合、受講者がビデオを視聴したかどうか、またはビデオをすべて視聴したかどうかに関わらず、受講者の試行が完了となる。
理由:
LMS365は、受講者による Microsoft Streamビデオの視聴をコントロールすることができないため、LMS365のコースプレイヤーでビデオが開かれると、自動的に完了としてマークされます。
対処:
これを回避するには、以下の方法を1つ以上行います。
- Microsoft Stream ビデオの後に、「読み、理解しましたの確認を作成」で確認のステップを追加します。
例えば、チェックボックス横のメッセージを「すべて視聴し、その内容を理解しました」とすることで、受講者自身により、ビデオを視聴したことを保証します。 - Microsoft Stream ビデオの後にクイズを追加し、受講者がビデオの内容を理解したかどうかを確認します。
- ビデオをSCORMファイルにパッケージし、アップロードします。ビデオをSCORMファイルにパッケージするには、SCORMオーサリングツールを使用するか、コンテンツパッケージプロバイダに依頼する必要があります。
問題:
LMS365モバイルアプリ、またはMicrosoft Teamsアプリから、LMS365プレイヤー内でMicrosoft Stream ビデオを視聴する際、Microsoft Stream へのサインインが要求される。
認証情報を入力すると、ユーザーはLMS365にリダイレクトされますが、サインインオプションとともにMicrosoft Stream から「このコンテンツを見るにはサインインしてください」というメッセージが表示され、このメッセージが消えない。
対処:
この問題を解決するには、LMS365 管理センター>グローバル設定>モバイル設定>コンテンツの表示設定で、「ブラウザでコンテンツを表示する」オプションを ON にします。
このオプションを有効にすると、改めて、モバイルアプリから Microsoft Streamビデオにアクセスできるようになります。
ユーザーが Safariブラウザを使用している場合、問題が解消されない可能性があるため、Safari の設定で「サイト越えトラッキングを防ぐ」と「すべての Cookieをブロック」オプションを無効にする必要があります。また、Safari の設定で、履歴とWebサイトデータを消去します。
クイズに関する問題
問題:
クイズの領域選択問題を作成する際、一部のユーザーに画像が正しく表示されず、画像の選択ができない。
原因1:
ユーザーがカタログのユーザ一覧に追加されていない。
対処:
ユーザーをカタログに追加します。これにより、コースのラーニングモジュールライブラリフォルダに必要な許可が付与され、領域選択問題の画像を保存することができます。
原因2:
ユーザーはカタログに追加されているが、画像へのアクセス権を持っていない。
対処:
必要なアクセス権を手動で付与します。
SharePoint の 設定(歯車アイコン)>サイトコンテンツ>サイトのリソースファイル>該当するフォルダを選択> HotSpotImages フォルダ> 該当する画像の3点メニューから「アクセス許可の管理」を選択します。
該当するユーザーのアクセス権を設定します。