LinkedIn Learning 統合のレポートオプション

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LMS365は、AICC と xAPI レポートをサポートしています。
トレーニングコンテンツがどこで、どのように起動されたかに関わらず、LinkedIn Learning がコースの完了を LMS365 に送信できるよう xAPI オプションの設定ができます。

受講者は、LMS365 内からコンテンツを起動することも、LinkedIn Learning で直接コースを表示することもできます。

テナントで LMS365 と LinkedIn Learning の統合のための  xAPIレポートを設定するには、先に Azure管理ポータルでいくつかの設定を行い、その後、LinkedIn Learning 管理ポータルで xAPI を有効にする必要があります。

xAPIレポートとAICCレポートの機能比較

以下の表は、AICCレポートとxAPIレポートの主な特徴を比較したものです。

   AICC reporting  xAPI reporting
Tracks intermediate progress
(途中経過の追跡)
 No  Yes

Tracks completions for activity started from LMS365
(LMS365から開始したアクティビティの完了を追跡)

 Yes  Yes
Tracks completions for activity started from LinkedIn Learning
(LinkedIn Learningから開始したアクティビティの完了を追跡)
 No  Yes *1
Tracks completions for retakes/imports
(再受講/インポートの完了を追跡)
 Yes  No*2

*1: 次の条件が満たされている必要があります。

  • LinkedIn Learning のコースが LMS365 にインポートされている。
  • 受講者がコースに登録されている。
  • LinkedIn Learning ユーザーの社員 ID が Azure のユーザーのオブジェクト ID と一致している。

*2:今後 LMS365 はリリースを予定しています。

 

AICCレポート

xAPI レポートを使用しない場合:

1.LinkedIn Learning 管理ポータルで、管理者へ移動し、プロフィール>「統合」を選択します。

2.左側ナビゲーションメニューから「AICC経由でLMSにコンテンツを追加」を選択し、「AICCを設定する」を展開します。

3. 「ホスト名またはポートを入力」フィールドに、テナントで選択した地域に対応するホスト名を入力します。ホスト名は、https://api.365.systems/ にアクセスし、「Multiregions」セクションの表の「API End Point」列で該当する値をコピーして取得できます。
(ソフィアでご契約のお客様は https://je-api.365.systems になります。)

この値をペーストまたは入力する際、ホスト名の https:// の部分は含めないでください。

4.+アイコンを選択して、ホスト名を追加します。

5.「AICC統合」トグルがON に設定されていることを確認します。

6.AICC のバージョン4. 0 のみに対応しているので、AICC のバージョンセクションの「AICCのバージョン選択」ドロップダウンから 4.0 を選択します。

 

xAPIレポート

LMS365 にコースの進捗および完了情報を確実に送信するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • コースがLMS365にインポートされている。
  • 受講者がコースに登録されている。
  • ユーザーの LinkedIn Learning プロフィールの社員 ID と、Azure のオブジェクトID が一致している。
    Azure の SSO アプリケーションの属性とクレームでユニークなユーザー識別子を構成することで、LinkedIn Learning にオブジェクトID を自動的に渡すことができます。
    詳細については、Microsoftのガイド「LinkedIn Learning and Azure AD SSO Implementation Guide」をご参照ください。

コースの進捗と完了情報は、LMS365へ一度だけ送信されます。

LinkedIn Learning では、受講者の元の完了情報はナレッジとして維持されます。

同じコースが複数回インポートされた場合、受講者が関連するコースに登録している間は、コースの進捗はコースの各々の状況で報告されます。

受講者が LinkedIn Learning コースに合格した後、このコースが LMS365 にインポートされ、その後受講者がこのコースに登録し、再受講した場合、受講者のコースの進捗はレポートされません。

 

Azure管理ポータルの設定

ここでは、xAPI レポートを作成するために必要な 「Azure 管理ポータル」の設定についてご説明します。

Azure管理ポータルについての詳細は、Microsoftのガイド「クイックスタート:Microsoft ID プラットフォームにアプリケーションを登録する」をご参照ください。

1.LMS365 API アプリケーションへのアクセス許可を持つ 「Azure エンタープライズ アプリケーション」を作成します。

Azure 管理ポータルのホームページから、Azure Active Directory>アプリの登録>新規登録を選択します。

2.アプリケーションの名前を入力します。(その他は、既定の設定ままにします。)

Reporting options for LinkedIn Learning integration1.png

3.「登録」ボタンを選択します。

アプリケーションが作成されたら、LMS365 API のアクセス許可を要求します。

4.作成したアプリケーションから、「APIのアクセス許可」>「アクセス許可の追加」を選択します。

5.「所属する組織で使用しているAPI」タブの、LMS365 APIアプリケーションを選択します。

Reporting options for LinkedIn Learning integration2.png

6.API アクセス許可の要求ページで、「アプリケーションの許可」を選択します。

7.「FullAccess: Access LMS365 APIs」チェックボックスを選択し、「アクセス許可の追加」ボタンを選択します。

Reporting options for LinkedIn Learning integration3.png

8.テナントのグローバル管理者として、新しく作成したアプリケーションに、APIを使用したLMS365テナントへフルアクセスを許可することに同意を付与する必要があります。

9.クライアントシークレットを生成するには、証明書とシークレット>新しいクライアントシークレットを選択します。

10.説明を入力し、「有効期限」を設定して「追加」ボタンを選択します。

このクライアントシークレットは、この後の「LinkedIn Learning 管理ポータルで xAPI レポートを有効にする」で使用します。

Reporting options for LinkedIn Learning integration4.png

11.概要に移動し、「アプリケーション (クライアント) ID」と「ディレクトリ (テナント) ID」をコピーまたはメモして保存しておきます。

この情報は、この後の「LinkedIn Learning 管理ポータルで xAPI レポートを有効にする」で使用します。

Reporting options for LinkedIn Learning integration5.png

 

LinkedIn Learning 管理ポータルで xAPI レポートを有効にする

ここでは、LinkedIn Learning 管理ポータルで xAPI レポートを有効にする手順についてご説明します。

LinkedIn Learning 管理ポータルの詳細については、Microsoftのガイド「LinkedIn Learning xAPI Administration Guide」をご参照ください。

1.LinkedIn Learning 管理ポータルで、管理者へ移動し、プロフィール>「統合」を選択します。

2.左側ナビゲーションメニューから「レポート統合を設定」を選択し、「xAPIを設定」を展開します。

3.「統合を追加」を選択し、次のフィールドに入力します。

  • 統合名:xAPI レポート統合の名前を入力します。

  • ユーザー タイプ:ドロップダウンリストから ID を選択します。

  • OAuth サーバー URL:このフィールドには次の URL を貼り付けます。

https://ne-api.365.systems/xAPI/<Tenant ID>/LinkedIn/OAuthServerToken

ne-api.365.systems を、テナントで選択した地域に関連するドメイン名に置き換えます。

ドメイン名は、https://api.365.systems/ にアクセスし、「Multiregions」セクションの表の「API End Point」列で該当する値をコピーして取得できます。(ソフィアでご契約のお客様は https://je-api.365.systems になります。)

値を入力、または貼り付ける場合、API エンドポイントの https:// の部分は含めないでください。

<Tenant ID> をお客様のテナントIDに置き換えます。

  • テナント サーバーURL:このフィールドには次のURLを貼り付けます。

https://ne-api.365.systems/xAPI/<Tenant ID>/LinkedIn/ActivityStatement

ne-api.365.systems を、OAuth サーバー URLフィールドで使用したものと同じドメイン名に置き換えます。API エンドポイントの https:// 部分は含めないでください。

<Tenant ID> をお客様のテナントIDに置き換えます。

  • クライアントID:Azure管理ポータルで作成したアプリのIDを貼り付けます。(Azure管理ポータルの設定>手順 11 を参照。)

  • クライアント 秘密キー:Azure管理ポータルで作成したアプリのクライアントシークレットを貼り付けます。(Azure管理ポータルの設定>手順 10を参照。)

Reporting options for LinkedIn Learning integration6.png

4.「オンにする」ボタンを選択します。

 

xAPIレポートの設定を確認する

xAPI レポートの設定が正しく行われていることを確認するには、以下の手順を行います。

1.LinkedIn Learning 管理ポータルで、管理者へ移動し、プロフィール>「統合」を選択します。

2.左側ナビゲーションメニューから「AICC経由でLMSにコンテンツを追加」を選択し、「AICCを設定する」を展開し、「AICC統合」トグルを ON から OFF に切り替えます。

Reporting options for LinkedIn Learning integration7.png

3.LMS365 管理センターで、LinkedIn Learning からコースをインポートします。

4.インポートしたコースに受講者を登録し、公開します。

5.コースに登録した受講者として LMS365 にログインし、コースを完了します。

6.LMS365 管理センターのトレーニング管理でインポートした LinkedIn Learning コースを選択し、コースの進捗が正常に反映されているか確認します。これにより、レポートが正常に設定されているか確認できます。