Power BI Desktopでデータを読み込む際に、タイムアウトの問題(エラー408)やPower BIの過負荷の問題が発生することがあります。
これは、サーバーまたはデータベースが大きなデータ要求を処理して返す必要がある場合に発生します。
ここでは、これらの問題を回避するための推奨事項を紹介します。
地域ベースの LMS365 API エンドポイントを使用する
データの接続を設定する際、Power BI Desktop の 「OData フィード」ダイアログで、URL フィールドに地域ベースの LMS365 API エンドポイントを使用します。
各地域のエンドポイントをは次の通りです。
Central US: | https://us-api.365.systems/odata/v2 |
North Europe: | https://ne-api.365.systems/odata/v2 |
Japan East: | https://je-api.365.systems/odata/v2 |
Australia East: | https://au-api.365.systems/odata/v2 |
Canada Central: | https://ca-api.365.systems/odata/v2 |
United Kingdom South: | https://uk-api.365.systems/odata/v2 |
Germany West Central: | https://de-api.365.systems/odata/v2 |
Switzerland North: | https://ch-api.365.systems/odata/v2 |
U.S. Government GCC: | https://va-api.usgcc365.systems/odata/v2 |
LMS365 APIでリクエストを絞り込みRequest URLを使用する
LMS365 API でデータを取得し、このデータを Power BI Desktop で使用してレポートを作成します。LMS365 API のレスポンスに含まれるデータ量を減らすには、Select パラメータと Filter パラメータを使ってリクエストを絞り込みます。
リクエストが正常に実行されると、Response の「Request URL」フィールドの URL をコピーします。このURLを、Power BI Desktop の「OData フィード 」ダイアログの URLを フィールドに貼り付けます。
例:ここではテナントで削除されたすべてのコースとトレーニングプランのリストを取得します。
1.https://api.365.systems にアクセスしAPIキーで認証します。
2.Courses セクションを展開し、GET /odata/v2/Courses/IncludedDeleted Returns the list of Courses including courses which have been deleted を選択します。
これにより、削除されたものも含め、テナント上のすべてのコースとトレーニングプランが取得できます。
3.開いた画面で右上の「Try it out」を選択し、オプションパラメータを設定します。
- $filter :IsDeleted eq true
- $select:Title
これにより、削除されたコースとトレーニングプランのみを取得します。
4.「Execute」を選択しリクエストを実行します。
5.リクエストが正常に実行されるとServer responseのCodeに200が表示されます。
- Response body では、テナント上で削除されたすべてのトレーニングを見ることができます。
- Request URLフィールドにはリクエストのURLが含まれます。これは次の手順で使用します。
6.Request URLフィールドから URL をコピーし、Power BI Desktop に移動します。
7.Power BI Desktop で、「データを取得」>「OData フィード」を選択します。開いたダイアログの「URL」フィールドにコピーしたRequest URLを貼り付け、「OK」を選択します。
「読み込み」を選択します。
8.データがフィルタリングされているため、リクエストは素早く実行されます。