Microsoft は 「SharePoint Modern」において、サブサイトを使用してイントラネット内のサイトを構成する代わりに、フラットな階層構造を使用するため、サイト間の接続にハブサイトを採用することを明確に推奨しています。
こうした戦略に基づき、Microsoft はサブサイトの作成をより困難するアップデートをリリースしました。
現在、LMS 365ではコースとトレーニングプランごとに SharePoint サブサイトが作成されますが、このことが一部のお客様にとって大きな課題となっています。
LMS365 製品の方向性は、Microsoft の方針と密接に関連しています。そのため、将来的な変更に備えてお客様に最善の準備をしていただくため、今後、コースおよびトレーニングプランはサブサイトに依存せず、SharePointコースカタログサイトのルートにページとして作成することを決定しました。
この変更は、2022年 1月25日に予定されている LMS365 January 2022 releaseで導入される予定です。
ここでは、この来るべき構造の変更と、お客様に与える影響ついてご説明します。
- ソリューションがどのように機能するか
- 受講者や管理者のユーザーインターフェースに与える影響
- LMS365 APIで作成したフローに与える影響
- この変更がセキュリティに与える影響
- 既存のコースやトレーニングプランについて
- 今後の予定について
ソリューションがどのように機能するか
現在、LMS 365でコースやトレーニングプランが作成されると、SharePoint サブサイトが作成され、SharePoint のアクセス許可により、トレーニングで使用される資料を表示または編集するための権限が関連するユーザーとロールにのみ付与されます。トレーニングのホームページは、サブサイトのホームページとして作成されています。
次回のアップグレードではこの構造が変更されます。
新しいコースとトレーニングプランには、従来と同様に個別の SharePoint ページが作成されますが、このページは SharePoint コースカタログ サイトのルートに配置されます。
コースに含まれるラーニング モジュール ドキュメントまたはその他の教材は、そのコースに関連付けられたコースカタログ サイトレベルのフォルダに保存されます。
コースカタログページの設定(歯車アイコン)>サイトコンテンツ>Learning Module Documents に
コースのフォルダが作成され、ここに保存されます。
このフォルダは、セキュリティによって制限され、関連するユーザーやロールのみがコンテンツの閲覧や編集の権限を持つことになります。このように、サイトではなく、フォルダがコース教材へのアクセスをコントロールします。
受講者や管理者のユーザーインターフェースに与える影響
今回の変更は、主にバックグラウンドで行われ、受講者のエクスペリエンスはほぼ変わりません。
ただし、ナビゲーションと、一部のコースとトレーニングプランホームページの要素の管理方法が若干変わります。変更点は以下に記載します。
コース管理者権限:
コースやトレーニングプランに専用のサブサイトがない場合、コース管理者はコースやトレーニングプランのホームページの SharePoint ページ編集オプションにアクセスできず、SharePoint からコースやトレーニングプランのホームページを編集することができません。
このため、LMS365 のコースとトレーニングプランの設定を変更し、コース管理者がコースとトレーニングプランのホームページで表示する主要な要素を引き続き管理できるようにします。
注記:
上記の変更は、コースカタログのコースカタログ管理者ではないコース管理者にのみ適用されます。コースカタログ管理者は、引き続きコースカタログサイトのサイト所有者であり、カタログ内のすべてのコースとトレーニングプランのホームページについて SharePoint のページ編集オプションにアクセスできます。
コース・トレーニングプラン ホームページのバナーとサムネイル画像:
コース管理者がコースとトレーニングプランのホームページのバナーとサムネイル画像を引き続き管理できるように、サブ サイトのサムネイル画像と SharePoint ページのバナー画像に依存しないようにします。
代わりに、バナー画像は LMS365 のコースホームページ Webパーツに配置され、コースとトレーニングプランの作成(編集)インターフェイスで管理します。
コースとトレーニングプランのサムネイル画像は、これまで同様コースの作成(編集)インタフェース で管理され、バナー画像上に表示されます。
コースカタログ管理者は、コースカタログレベルで既定のバナー画像を定義することができるようになります。コース管理者は、コースやトレーニングプラン毎にこの画像を変更することができます。
ナビゲーション:
「ホーム」と 「LMS365に戻る」 リンクは、既定の SharePoint サブサイトナビゲーションとして機能しています。したがって、これらのリンクはコースとトレーニングプランのページには表示されなくなります。コースやトレーニングプランのホームページは、コースカタログやダッシュボードからアクセスして表示します。
新しいコースやトレーニングプランのURLは、以下のように変更されます。
- 現行:https://<テナント名>.sharepoint.com/sites/<コースカタログ名>/<トレーニング名>/SitePages/Course.aspx
- 変更後:https://<テナント名>.sharepoint.com/sites/<コースカタログ名>/SitePages/<トレーニング名>.aspx
これにより、SharePoint 階層内の新しい場所が反映されます。
地域の設定:
コース管理者が個々のコースやトレーニングプランの地域の設定を引き続き管理できるようにするため、これらの設定はコースやトレーニングプランの作成(編集)インターフェースに移動します。
SharePoint テーマ:
SharePoint のテーマはサブサイト、またはサイトコレクション単位で適用されるため、同じカタログ内の異なるコースやトレーニングプランに個別の SharePoint テーマを設定することはできません。
新しい構造では、コースカタログ内のすべてのコースとトレーニングプランのページに同じ SharePoint テーマ (コースカタログの SharePoint サイトのレベルで選択されたテーマ)が設定されます。
※今後、コースカタログレベルのLMS設定>SharePoint サイトのテーマ設定は廃止されます。
LMS365 APIで作成したフローに与える影響
原則として、LMS365 API で作成されたフローは、現在と同様に動作します。
フローが影響を受けるのは、SharePoint APIを使用してトレーニング設定を変更し、そのフローがページまたはラーニングモジュールのアイテムがサブサイトに保存されていることを前提としている場合のみです。
この変更がセキュリティに与える影響
セキュリティの観点からは、ほとんど変わりません。
ラーニング モジュールで使用される画像やドキュメントなどのファイルは、これまで通りお客様の Microsoft 365 テナント内に SharePoint Online を介した構造で保存され、これらの構造のセキュリティにはこれまで通り SharePoint のアクセス管理が使用されます。ファイルに対するセキュリティ権限もこれまでと同様です。
ただし、コースやトレーニングプランのページへのアクセスについては、若干の変更があります。
トレーニング対象者オプションが有効になっている場合でも、対象者に属していないユーザーは、ディープリンクを使用してコースやトレーニングプランのページに移動することができます。ただし、情報やコンテンツが表示されることはなく、コースやトレーニングプランが利用できないことを知らせるメッセージが表示されます。
コースやトレーニングプランの名前は、対象者以外の人でも少し注意をすれば見つけることができるかもしれませんし、URL はコースやトレーニングプランの名前に関する何らかの情報を提供するかもしれません。また、SharePoint に詳しいユーザーは、SharePoint サイトページライブラリに移動して、ここからページの名前プロパティを確認するかもしれません。ですが、これらを行うには、ユーザーはSharePoint に関する十分な知識を持ち、少なくともコースカタログサイトで SharePoint の閲覧権限を持っている必要があります。
既存のコースやトレーニングプランについて
この変更が January 2022 リリースで利用可能になると、すべての新しいコースとトレーニングプランが新しい方式で作成されます。
既存のコースやトレーニングプランは変更されません。つまり、現在あるすべてのコースとトレーニングプランは、URL、構造、ナビゲーション、外観、コースとトレーニングプランの編集インターフェースが維持されます。
今後の予定について
今後、今回の変更前に作成されたコースやトレーニングプランを移行する機能を提供する予定です。
これには、これらのコースとトレーニングプランのホームページをコースカタログのルートに移動すること、すべてのラーニングモジュールファイルをコースカタログレベルのセキュリティで保護されたフォルダに移動すること、およびこれらのコースとトレーニングプランのサブサイトを削除することが含まれます。
移行のタイミングやオプションについては、追ってご案内します。