Learn365 は xAPI レポートをサポートしています。これにより、Udemy Business は受講者の進捗と完了を Learn365 に伝えることができます。
Udemy Business の xAPI レポートを設定するには、Microsoft Azureで Udemy Business をアプリケーションとして登録し、Udemy Business ポータルで xAPI 統合を設定する必要があります。
ここでは、xAPI レポートのセットアップについて説明します。
xAPI とその機能については、こちらをご参照ください。
xAPI レポートの概要と要件
コースの進捗を Learn365 に正確に反映させるには、Udemy Business コースが Learn365 にインポートされ、ユーザーがそのコースの受講者に登録されている必要があります。
また、受講者の Udemy Business プロフィールの情報は、Microsoft Azure ポータルに記録されている情報と一致している必要があります。
xAPI レポートでは、Learn365 プレイヤーから開始されたコースの進捗と完了のレポートを作成できます。
受講者が Learn365 からではなく、直接 Udemy Business でコースを受講した場合、進捗と完了は Learn365 に送信されません。
Udemy Business で開始していない、または完了していないコースは、Learn365 ではそれぞれ「未開始」、「完了」と表示されます。
注記: 現在、コースの途中経過(進捗率)には対応していません。 Udemy Business コースが進行中の場合、ステータスは「進行中」と表示され、進捗率は 0% と表示されます。 |
同じコースを何度もインポートした場合、受講者がコースに登録されていれば、それぞれのコースの進捗がレポートされます。
重要! 受講者が Udemy Business 内で既に合格しているコースが Learn365 にインポートされた場合、次のようになります。: この受講者が、Learn365 でインポートされたコースに登録され再受講した場合でも、コースの進捗はレポートされません。 |
Azure portal でのアプリの作成と設定
この操作に必要なロール:Microsoft Entra ID アプリケーション 開発者以上
Microsoft Azure portal で xAPI レポートを設定するには、Azure エンタープライズアプリケーションを作成し、作成したアプリケーションに Learn365 API へのアクセス許可を付与し、クライアント シークレット資格情報を作成する必要があります。
アプリケーションの登録の詳細については、Microsoft のガイド アプリケーションを Microsoft Entra ID に登録する をご参照ください。
Azure エンタープライズ アプリケーションの作成
1.組織の Microsoft Azure portal のホーム ページに移動します。
2.「アプリの登録」>「+新規登録」を選択します。
3.アプリケーションの名前を入力し、その他は既定の設定のままにします。
4.「登録」をクリックします。
アプリケーションに Learn365 API アクセス許可を要求する
1.作成したアプリケーションで 管理>APIのアクセス許可>「+アクセス許可の追加」を選択します。
2.開いたパネルで「所属する組織で使用している API 」タブを選択し、LMS365 API アプリケーション を選択します。
3.API アクセス許可の要求が開きます。「アプリケーションの許可」を選択します。
4.「FullAccess: Access LMS365 APIs」チェックボックスを選択し、「アクセス許可の追加」ボタンを選択します。
5.「管理者の同意の付与」確認ダイアログで「はい」を選択します。これにより、アプリケーションに Learn365 テナントに対する完全な API アクセスが付与されます。
クライアント シークレットの資格情報を生成する
1.作成したアプリケーションで 管理>証明書とシークレット>「新しいクライアントシークレット」を選択します。
2.説明を入力し、クライアント シークレットの「有効期限」を選択して「追加」をクリックします。
3.クライアント シークレットをデバイスの任意の場所に保存します。Udemy Business ポータルでの統合の設定で使用します。
Azure portal の構成を完了する
Azure portal で、ホーム>アプリの登録>「概要」に移動し、「アプリケーション (クライアント) ID」と「ディレクトリ (テナント) ID」をコピーまたはメモして保存しておきます。Udemy Business ポータルでの統合の設定で使用します。
Udemy Business ポータルで統合を設定する
この操作に必要なロール:Udemy Business 管理者
Udemy Business ポータルで xAPI レポートを設定します。
1.組織の Udemy Business ポータル(通常は https://<テナントID>.udemy.com)にアクセスし、サインインします。
2.右上の 管理>「設定」を選択します。
3.左側のサイドメニューで、「LMS/LXP 統合」を選択します。
4.「セットアップの開始」をクリックします。
5.ドロップダウン リストから「Learn365」を選択します(リストにある場合)。Learn365 が見当たらない場合は、「その他」を選択します。
6.LMS/LXP 名前フィールドに Learn365 と入力し、Auto enrollment と xAPI configuration のトグルをオンにします。
7.「OAuth トークン URL」フィールドに、次の URL を貼り付けます。
https://ne-api.365.systems/xAPI/<テナント ID>/OAuthServerToken
注記: ne-api.365.systems は、テナントで選択した地域に関連するドメイン名に置き換えます。 ソフィアでご契約のお客様は 「 je-api.365.systems 」 に置き換えます。 <テナントID>はお客様のテナントIDに置き換えます。 |
8.「クライアント ID」と「クライアント シークレット」フィールドに、Azure ポータル の設定で生成したそれぞれの資格情報を貼り付けます。
9.「OAuth スコープ」フィールドに 「xapi:write」 と入力します。
10.「xAPIステートメントURL」フィールドに、次のURLを貼り付けます。
https://ne-api.365.systems/xAPI/<Tenant ID>/Udemy/ActivityStatement
注記: ne-api.365.systems は、テナントで選択した地域に関連するドメイン名に置き換えます。 ソフィアでご契約のお客様は 「 je-api.365.systems 」 に置き換えます。 <テナントID>はお客様のテナントIDに置き換えます。 |
11.必要に応じて、「認証情報をテスト」で、Udemy Business が Oauth トークンURLにアクセスできることを確認できます。
12.「保存」します。これで、Udemy Business ポータルの設定は完了です。
ポータルに構成の概要が表示されます。これで設定を閉じることができます。
Udemy Business xAPI 統合の詳細については、Udemy Business のガイド Udemy Businessと学習管理システムの連携: xAP I をご参照ください。
xAPI レポート設定の確認
xAPI レポートが正しく設定されているかを確認するには、
1.Learn365 管理センターで、Udemy Business からコースをインポートします。
2.このコースに受講者を登録し、公開します。
3.コースに登録した受講者としてLearn365 にログインし、コースの受講を開始します。
4.管理者として、Learn365 管理センター>トレーニング管理 に移動し、このコースの「コースの進捗」で受講者の進捗が正常に反映されているか確認します。これにより、レポートが正常に設定されているか確認できます。