現代のデジタル環境では、IPv6 接続はスケーラビリティ、セキュリティ、増大するインターネット トラフィックの効率的な処理のためにますます重要になっています。
Learn365 にとって、インフラの一部として Azure Front Door サービスを活用することは、プラット フォームがエンド ツー エンドの IPv6 接続と HTTP/2 プロトコルへのネイティヴ サポートによる恩恵を受けるということを意味します。
IPv6 と Azure Front Door
Azure Front Door は、Webアプリケーションのためのグローバルでセキュアなエントリ ポイントで、負荷の分散、コンテンツの高速化、セキュリティの強化などの堅牢な機能を提供します。Azure Front Door の大きな利点は、エンド ツー エンドの IPv6 接続をネイティブにサポートしていることです。
Learn365 にとって、このことはプラットフォームにアクセスするユーザーや API が、該当する場合に IPv6 をサポートする基盤の Azure Front Door に依存できることを意味します。さらに、HTTP/2 プロトコルのサポートにより、パフォーマンスが改善され、待機時間の短縮、接続上のリソース管理がより適切になり、ユーザーエクスペリエンスがさらに向上します。
Azure Front Door の詳細については、 Microsoft のガイド 「Azure Front Door とは」をご参照ください。
Learn365 の現在の IPv6 サポート
Learn365 プラットフォームでは、Azure Front Door による IPv6 機能の恩恵を受けていますが、IPv6 の導入は現在のところ一部だけとなっています。
IPv6 接続をサポートしているドメインは以下の通りです。
- Learn365 API ドメイン:Learn365 ドメインを通してアクセスされるすべての API は、IPv6 上で完全にアクセス可能です。
- Learn365 assets ドメイン:Learn365 のためにホストされているすべての静的アセットは、IPv6 と互換性があります。
- Learn365 core ドメイン(lms.365.systems):Learn365 プラットフォーム用のこのドメインは、IPv6 接続をサポートしています。
以下の地域の Learn365 ドメインについては、現在パブリック プレビュー版で、App Service にAzure IPv6 を実装することで IPv6 がサポートされます。
- ne-lms.365.systems (North Europe)
- au-lms.365.systems (Australia East)
- ch-lms.365.systems (Switzerland)
- ca-lms.365.systems (Canada Central)
- us-lms.365.systems (Central US)
- je-lms.365.systems (Japan East)
制限事項
以下の地域のドメインでは、IPv6 のサポートはまだ拡張されていません。
- de-lms.365.systems (Germany West Central)
- uk-lms.365.systems (UK South)
これらの地域ドメインは、現時点では IPv4 にのみ対応しているため、地域によってはエンド ツー エンドの IPv6 接続を必要とするユーザーやアプリケーションに影響が出る可能性があります。これらの地域では、App Service における Azure IPv6 の実装は、現在利用できません。
IPv6 のサポートの詳細については、こちらの Azure App Service のガイドをご参照ください。
今後の見通し
IPv6 の普及が世界的に進むにつれ、IPv6 サポートをすべての地域ドメインに拡大し、プラットフォームの全領域で一貫した接続性と互換性を確保することを計画しています。