ラーニングモジュール内のファイルのダウンロードを禁止する

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Learn365 でトレーニング(コース / トレーニングプラン)を作成すると、そのトレーニングの SharePoint グループも作成されます。この SharePoint グループには、トレーニングの受講者が含まれ、既定で読み取り専用のアクセス許可が付与されます。

この SharePoint のアクセス許可によって、受講者はLearn365 プレイヤーでコースを受講する間に、ラーニング モジュールに含まれるファイルをダウンロードすることができます。

 

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組織では、ファイルの流出を防ぐため、ダウンロードを禁止したいケースもあります。

その場合、SharePoint のアクセス許可を制限することによって、受講者が、ラーニング モジュール内のファイルをダウンロードすることを防ぐことができます。ここでは、その方法について説明します。

 

注記:

  • ここで説明する手順を行うには、カタログ 管理者と SharePoint 管理者 両方の権限が必要です。
  • ファイルのダウンロードが禁止されるのは受講者だけです。カタログ 管理者とコース 管理者は、制限なくコンテンツをダウンロードすることができます。

 

 

SharePointでアクセス許可レベルを作成する

最初に、SharePoint でアクセス許可レベルを作成します。

アクセス許可レベルの作成は、次の手順で行います。

1. SharePoint のコースホームページで、設定(歯車アイコン)>サイトのアクセス許可>高度なアクセス許可の設定 を選択します。

2.権限・アクセス許可レベル ページで、「アクセス許可レベル」を選択し、

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「アクセス許可レベルの追加」を選択します。

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3.名前と説明を入力し、以下のチェックボックスにチェックをします。

  • リストの権限の下にある「アイテムの表示

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  • サイトの権限の下にある「ページの表示、ユーザー情報の閲覧、開く権限

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4.「作成」を選択します。

新しく作成されたアクセス許可レベルは、コースカタログの既存のアクセス許可レベルのリストに追加されます。

 

SharePoint内のドキュメント サブフォルダーにアクセス許可レベルを割り当てる

次の手順では、SharePointの関連するドキュメント サブフォルダーに新しいアクセス許可レベルを割り当てます。

コース内のラーニングモジュールに最初にファイルをアップロードすると、SharePoint サイトの 「Learning Module Documents」フォルダ内に、コースのドキュメント サブフォルダーが作成されます。このサブフォルダーには、このコースに関連付けられているすべてのラーニングモジュールのすべてのドキュメントが含まれます。
サブフォルダーにアクセス許可レベルを割り当てると、サブフォルダーとその中のすべてのドキュメントに固有のアクセス許可が付与されます。

 

ドキュメント サブフォルダーへのアクセス許可レベルを割り当ては、次の手順で行います。

1.Learn365 管理センターで、該当のコースを開き、ファイルを追加するラーニングモジュールを選択して編集するか、新しいラーニング モジュールを作成します。

2.コンテンツタイプ「ドキュメント ライブラリ」を選択し、開いたパネルで「ラーニング モジュールのドキュメントに移動」を選択します。

 

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これにより、SharePoint のラーニング モジュール ドキュメント フォルダー内にこのコースのドキュメント サブフォルダーがに開きます。このサブフォルダーには、コースにあるほかのラーニング モジュールに含むドキュメントも保存できます。

 

3.サブフォルダ名は後で必要になるため、メモしておいてください。

 

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4.カタログ内のすべてのラーニング モジュールのサブフォルダーを表示するには、「Learning Module Documents」を選択します。

 

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5.手順3でメモした名前のフォルダを選択し、省略メニューアイコン横.svg アイコンから、「アクセス許可の管理」を選択します。

 

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6.「詳細設定」を選択します。

 

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7.コースの「受講者」 グループのチェックボックスを選択します。 「ユーザー権限の編集」ボタンがアクティブになります。

 

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8.「ユーザー権限の編集」を選択します。

9.「権限・権限の編集」ページが開きます。ここで、次の図に示すように、「閲覧」のチェックボックスをオフにし、新しく作成したアクセス許可レベルのチェックボックスをオンにします。

 

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9.「OK」を選択して変更を保存し、サブフォルダーに適用します。

 

ラーニング モジュールにファイルのリンクを追加する

次に、該当の SharePoint ドキュメント サブフォルダーにファイルをアップロードし、これらのファイルへのリンクをコースの関連するラーニング モジュールに追加します。

ラーニング モジュールにファイルのリンクを追加する手順は、以下のとおりです。

1.SharePoint でコースのドキュメント サブフォルダーに移動し、ラーニング モジュールに追加するファイルをアップロードします。

※この方法でラーニング モジュールに追加された動画ファイルは、Learn365 プレイヤー内ではなく別のタブ(ウィンドウ)で開きます。

2.ファイルを選択し、省略メニューアイコン横.svg アイコンから、共有>リンクの設定(歯車アイコン)>「既存のアクセス権を持つユーザー専用」を選択し、「適用」します。

 

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3.開いたパネルで「リンクのコピー」を選択します。

 

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4.Learn365 管理センターで該当するコースに戻り、「コースコンテンツの管理」で該当するラーニング モジュールを選択します。

5.ラーニングモジュールの編集パネルで、コンテンツタイプから「ファイルにリンク」を選択し、開いたパネルで、名前を入力し、手順3でコピーしたリンクを貼り付けます。

6.その他のドキュメントも追加する場合は、この手順を繰り返します。

7.ラーニングモジュールを「保存」します。

 

アクセス許可の変更がラーニング モジュール内のファイルに及ぼす影響

ラーニング モジュール内のファイルのダウンロードは不可となります。作成したアクセス許可を適用したファイルは次のように動作します。

 

ビデオの場合:

Learn365 プレイヤーからビデオを選択すると、ビデオファイルのリンク先に移動し Microsoft Streamで開きます。これにより、ユーザーは SharePoint Learning Module Documentsフォルダー内のファイルパスを見つけることができますが、「ダウンロード」オプションは使用できません。

Microsoft Stream には、Microsoft Stream 管理センターでビデオの共有とアクセス許可を制御する組み込み機能があります。詳細については、こちらの Microsoftのドキュメントを参照してください。

 

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PDFファイルの場合:

LMS365プレイヤー内で呼び出したファイルメニューに「コピーのダウンロード」は表示されません。

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ユーザーはファイルメニューで「PDF に印刷」を選択できますが、先に進むことはできません。代わりにメッセージが表示されます。

 

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Word ファイルの場合:

「コピーをダウンロードする」は使用できませんが、引き続き「PDFに印刷」は利用できます。